境界線の設定は、スタビライズされるフッテージで境界(移動するエッジ)をどう扱うかを調整します。
位置:位置データのみに基づいてスタビライズします。フッテージをスタビライズするための最も基本的な方法です。XY軸でのスタビライズ。
位置、スケール、回転:位置、スケールおよび回転データに基づいてスタビライズします。トラッキングする領域が十分にない場合、ワープスタビライザーによって前の種類である「位置」が選択されます。カメラが傾いたり前後して対象物の大きさが変わる素材をスタビライズする場合はを使用します。まずはこの設定で試してみるのがいいと思う。
遠近:フレーム全体が効果的にコーナーピンされるスタビライズを使用します。トラッキングする領域が十分にない場合、ワープスタビライザーによって前の種類である「位置、スケール、回転」が選択されます。
サブスペースワープ(初期設定):フレーム全体をスタビライズするためにフレームの様々な部分に異なるワープを適用します。トラッキングする領域が十分にない場合、ワープスタビライザーによって前の種類である「遠近」が選択されます。特定のフレームで使用されている補間方法が、トラッキング精度に基づいてクリップの流れで変わることがあります。
フレーム内を不均等に歪めトラッキングポイントに合わせようと試みます。(追いかけきれないトラッキングポイントがある場合、詳細の「トラッキングポイントを表示」でポイントを表示し手動で削除することができます。)サブスペースワープは画像が不均等に歪みます。
AfterEffect CCで追加されました。
カメラの前後の移動によるスケールの調整が機能しなくなり、元々のスケールを維持します。補間法の「位置」では調整できません。
ズーミング、カメラのトラック移動などがあるカットで使用します。
境界線の設定は、スタビライズされるフッテージで境界(移動するエッジ)をどう扱うかを調整します。
フレーム
スタビライズの結果でエッジがどのように表示されるかを制御します。次のいずれかに設定できます。
スタビライズのみ:移動するエッジを含めてフレーム全体を表示します。また、画像をスタビライズするのにどの程度の処理が行われたかを示します。スタビライズのみを使用した場合、ほかの方法を使用してフッテージを切り抜くことができます。選択した場合、「自動スケール」セクションと「切り抜きを縮小 <-> より滑らかに」プロパティが無効になります。
スタビライズ、切り抜き:スケールせずに移動するエッジを切り抜きます。「スタビライズ、切り抜き」は、「スタビライズ、切り抜き、自動スケール」で「最大スケール」を 100%に設定した場合と同じ結果になります。このオプションを有効にすると、「自動スケール」セクションは無効になりますが、「切り抜きを縮小 <-> より滑らかに」プロパティは有効になります。
自動スケール
現在の自動スケール値が表示され、自動スケールの制限値を設定することができます。「自動スケール」を有効にするには、フレームを「スタビライズ、切り抜き、自動スケール」に設定します。
追加スケール
クリップを拡大し、「トランスフォーム」の「スケール」プロパティを使用したスケール処理と同じ結果が得られますが、画像の再サンプリングは行われません。
ローリングシャッターによって発生するゆがみを補正することができます。補完方法が「遠近」または「サブスペースワープ」でないと選択できません。(画面を変形する必要があるため)通常は「自動リダクション」ですが、素材に大きなゆがみがある場合は「拡張リダクション」を使用します。
「滑らかなモーション」を選択し、境界線の「スタビライズ、切り抜き」もしくは「スタビライズ、切り抜き、自動スケール」のいずれかが選択されている場合に調整できます。
滑らかさの%を調整すると再計算が必要になりますが、この項目を利用すると再計算せずに微調整することができます。
Adobe AfterEffect CCで「対象」が追加されています。 通常は「スタビライズ」です。
「リバーシブル スタビライズ」を選択すると、自動的に「モーションなし」で「スタビライズのみ」になります。 移動する物体(背景)を静止することで、直接ペイントしたり、ゆがみなどのエフェクトを加えることができます。不要なポイントは「トラックポイントを表示」して削除したり、マスクで範囲を指定します。
「リバーシブル スタビライズ」で静止したクリップを元の動きに戻す機能です。「リバーシブル スタビライズ」を使用し効果を適用したレイヤーを一度プリコンプします。オリジナルのソースを下に敷き、元の「ワープスタビライザーVFX」エフェクトをコピーし、プリコンプしたレイヤーに適用し、「リバース スタビライズ」に変更します。ペイントやエフェクトが適用された素材に元の動きを戻すことができます。
「モーションをターゲットに適用」は選択したレイヤーに対しモーションを適用します。(ターゲットのレイヤーは隠す必要があります。)「モーションをターゲットに適用」では、スタビライズした元の画像は表示されません。元の画像も表示したい場合は「オリジナルの上でターゲットにモーションを適用」を使用します.
「トラックポイントを表示」でトラッキングに使用されているポイントを表示し、「トラックポイントのサイズ」で拡大することが出来ます。選択ツールで画面をクリックすると、投げ縄のアイコンに変化するのでそのままポイントを囲むことで選択(Shiftで追加選択)し、Deleteで削除ができます。

「自動削除ポイントの時間枠」をチェックすると、オブジェクト上の削除されたポイントがレイヤー上では時間軸で無視されます。そのためすべてのポイントを手動で削除する必要がなくなりました。(動きが大きい素材の場合、ショットの途中でトラックポイントが新たに作成される場合があります。うまくマッチングが出来ない場合は手動で削除する必要があります。)
カメラワークによるブレの修正を前提にすると、、
「結果」→「なめらかなモーション」
「滑らかさ」→「50%」→とりあえずこの値にしておく
「補完方法」→「位置、スケール、回転」
「スケールを保持」→「ON」
とにかく、「分析」に時間がかかるのでパラメータをむやみに変更しない。
フレームの切られ方と、滑らかさの折り合いをつける調整をする時は、「切り抜きを縮小 より滑らか」を使って調節する。
→レンダリングの時間が大幅に短縮される。